愛用品とピンズ
ピンズを入手する動機としては人それぞれ様々かと思います。
私の場合少しでも興味がある事柄に関するピンズであれば入手対象になります。
自分がやっていたスポーツや愛用しているブランドピンには手が伸びます。
最近手に入れたあるピンズでかつて私が愛用していたアイテムを思い出しました。
私は2001年に転職をしまして、商社から製造メーカー勤務となりました。
職種は同じですが産業機械の営業のため工場に入ることも多くありました。
ヘルメットや作業着、安全帯や安全靴などが必要な場合も多々あります。
しかしその頃それらを収納して持ち運ぶ丁度よいバッグがありませんでした。
買わなきゃいけないな、と思ってそれを口にしたところ先輩から一言。
「バッグと肩掛けの留め具が金属製のものを買った方がいいよ」とのアドバイス。
重い荷物を手で持っての移動は困難なので肩掛けの部品が重要なのだと。
そしてカバン専門店で探したのですが、その多くがプラスチック製でした。
その中で横長のボストンバッグで留め具が両方とも金属のものを見つけました。
色も真っ黒でビジネスユースとして使用するのに何の問題もありません。
買い求めて十数年それを使い続けていました。週に2、3回は出番がありました。
一昨年転職の際に仕事を引き継いだ方からそのバッグが欲しいと言われました。
大きくて収納量も申し分ないし、色も目立たなくて使い勝手が良さそうだと。
大した餞別ではないですが十数年使い古びたバッグでよければと差し上げました。
そして差し上げる前に例の金具を見てみると両方とも半分近く削れていました。
確かにプラスチック製ならとっくに壊れていたな、とあのアドバイスに感謝です。
と、前置きは長くなりましたがそのお世話になったバッグはEAST BOY製だったのです。買った当初は気にしませんでしたし、黒のバッグにワンポイントで赤く自由の女神が刺繍されていましたがブランド名は知りませんでした。いつしか街で見かける女学生さんたちのセーターやソックスのワンポイントでよく見掛けると気付いたのもかなり後になってからのことでした。
それもそのはず、イーストボーイは女学生がメインターゲットのブランドなのです。
しかし、あのバッグは私にとって確かに欠かせないビジネスツールでした。
私自身はもうイーストボーイ製の商品のお世話になることはないと思います。
ただ長年苦楽を共にした愛用のバッグをこのピンズを見る度に思い出すでしょう。
| 固定リンク
コメント