ピンズと目論見
ピンズには様々なデザインがあり、沢山集めていても飽きがきません。
しかし、コレクターを喜ばせるために種々のピンズが存在するわけではありません。
そう、それらのデザインには必ずリリースサイドの目論見があるのです。
例えば、最近熾烈な競泳用水着開発競争がテレビで盛んに報じられました。
その競泳用水着で近年世界をリードしてきたのが"Speedo"です。
一方、そのスピードに対抗する最右翼として注目されているのが"arena"です。
アリーナは日本を含むアジア・太平洋地域ではデサントが事業展開しています。
そんな開発競争の激しい商品においてはピンズと出会う確率はかなり高くなります。
アリーナというと五輪等の大会でリリースされるピンズが真っ先に頭に浮かびます。
1984 LOS ANGELES OLYMPIC "arena"例えばこれは1984年のロサンゼルスオリンピックでリリースされたピンズです。この様にスポーツ大会におけるピンズでは「カチッ」としたものが多くなる傾向にあります。それはそれで良さがあるのですが、いついかなる場合でも受けるとは限りません。オリンピックに関心のない人や子供さんなどはほとんど興味を示されないのではないのでしょうか。私にとってはたまりませんが、、、
これはフレンチピンですが、競泳大会用ではなく一般水着の販促ピンですね。デキはいいのですが、競泳大会用と比較するとかなり「はじけた」感じがします。大会エンブレムや様々なデザイン的制約が無いというのもその一因です。そして何より、売り込みたい商品とその層に受けるデザインを考えた故でしょう。ピンズ1つ1つの目論見を考えながら見てみるとまた別の楽しさが味わえると思います。
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