ピンズと振り返るオリンピック "Back to the 1984"
1984年にアメリカ合衆国で開催されたロサンゼルスオリンピック。
本大会を前に、近代オリンピックも運営を根本的に見直す時期に来ていました。
開催都市が毎回大赤字の運営、そして税金を使うがゆえの大会への政治的介入…
それを根本的に断ち切るためにIOCが目指したのが「オリンピックの商業化」です。
TV放映権料・スポンサー協賛金・入場料収入・大会グッズ売上を柱にした運営です。
さて、この大会では日本は金10、銀8、銅14の計32個のメダルを獲得しました。
男子体操の具志堅・森末の活躍は家族が集まってテレビ観戦をしましたね。
柔道男子の山下・斉藤両選手をはじめとする4つの金メダルはお家芸の面目躍如。
東欧諸国のお返しボイコットで強国不参加もありましたが射撃でも金を獲りました。
女子マラソンでアンデルセンのフラフラゴールは世界中の感動をよびましたね。
ちなみに、ロス五輪の最終収益は日本円で400億円(当然+です)。
全額が米国の青少年育成・スポーツ振興に寄付されました。そりゃ強くなるわ…
そして、オリンピックでのピンズのポジションもこの大会を機に大きく変わりました。
販促グッズでもあるピンズですから、商業五輪では当然活躍の場が増えてきます。
記念グッズとしても重宝され、大会毎に出るピンズの数が飛躍的に増えました。
Games of the XXIII Olympiad, Los Angeles 1984 "adidas"4年に1度、スポーツ界最高峰の選手たちが集まるオリンピック。そこは選手の競技のみが戦いの場ではありません。その選手たちを支える重要なアイテムが競技で使用するスポーツ用品です。五輪はそれらのメーカーも激戦を繰り広げます。自社のブランドを身にまとった選手がオリンピックで良い成績を収める、、、それは何よりの宣伝であり、各メーカーは必死に新製品を開発し売り込みます。近年では水着の開発競争が話題になっています。このピンズはアディダスの公式スポンサーピンです。
負けじとばかりに、他の用品メーカーも新製品そしてピンズをリリースします。
競技とは一味違う戦い、、、そんな視点で五輪を見てみるのもまた面白いですよね。
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