クラシカルなピンズ
最近、いわゆる昔の「バッジ」中心のコレクターさんとやりとりをしました。
昔のバッジ、いわゆる1970年代以前と以降ではピンズの趣が変わってきます。
昔のピンズは「徽章」という言葉がぴったりで、デザインも簡素なものが多いです。
製法的にはほとんどが本七宝であり、その色合いや光沢は独特のものです。
針の仕様も現在のピンバックではなく、バーピン・安全ピン・スティックが主流です。
ピンズの定義的には裏に針が付いていればみな"pins"なのでそれも気にしませんが。
クラシックな作りはそのピンズが生まれた時代の息遣いを感じさせてくれます。
私にとっても改めて古いピンズに対する興味を喚起させてくれました。
その方とのやり取りで手に入れたもの、では芸が無さすぎなので違うものをご紹介。
比較的新しいものですが、デザイン・製法的にクラシックな佇まいをしています。
HILLTOP HOTEL昭和12年に建設され、第二次世界大戦後にGHQに接収された際に「ヒルトップ」の愛称で親しまれた建物が神田駿河台にあります。米軍から返還後の昭和29年に「山の上ホテル」として開業、現在に至ります。神田に近く、「文人の宿」として川端康成、三島由紀夫、池波正太郎などの定宿だったとか。
私は東京育ちで一度も宿泊したことありませんが、泊まりたいホテルですね。
このピンズもホテルのエンブレムそのままに、クラシカルな雰囲気を漂わせます。
しかし、今の時代でも「良い」と思わせる逸ピンであることには違いありません。
良いものは時代を超越する。これはピンズだけでなく色々なものに言えるのでしょう。
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