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2009年1月26日 (月)

クラシカルなピンズ

最近、いわゆる昔の「バッジ」中心のコレクターさんとやりとりをしました。

昔のバッジ、いわゆる1970年代以前と以降ではピンズの趣が変わってきます。

昔のピンズは「徽章」という言葉がぴったりで、デザインも簡素なものが多いです。

製法的にはほとんどが本七宝であり、その色合いや光沢は独特のものです。

針の仕様も現在のピンバックではなく、バーピン・安全ピン・スティックが主流です。

ピンズの定義的には裏に針が付いていればみな"pins"なのでそれも気にしませんが。

クラシックな作りはそのピンズが生まれた時代の息遣いを感じさせてくれます。

私にとっても改めて古いピンズに対する興味を喚起させてくれました。

その方とのやり取りで手に入れたもの、では芸が無さすぎなので違うものをご紹介。

比較的新しいものですが、デザイン・製法的にクラシックな佇まいをしています。

HILLTOP HOTEL
Pins_hill_top_hotel昭和12年に建設され、第二次世界大戦後にGHQに接収された際に「ヒルトップ」の愛称で親しまれた建物が神田駿河台にあります。米軍から返還後の昭和29年に「山の上ホテル」として開業、現在に至ります。神田に近く、「文人の宿」として川端康成、三島由紀夫、池波正太郎などの定宿だったとか。

私は東京育ちで一度も宿泊したことありませんが、泊まりたいホテルですね。

このピンズもホテルのエンブレムそのままに、クラシカルな雰囲気を漂わせます。

しかし、今の時代でも「良い」と思わせる逸ピンであることには違いありません。

良いものは時代を超越する。これはピンズだけでなく色々なものに言えるのでしょう。

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2009年1月23日 (金)

殿堂入りのピンズ

ピンズは使われる状況によってその製法やデザインなどが大きく変わってきます。

例えば販促用のピンズで対象が非常に広い場合配布される数量も膨大になります。

そんな場合は大概コストを低く抑えるために、それなりのピンズになります。

また対象の商品が高いか安いかによって、その傾向に明らかな違いがあります。

時計ピンに作りの良いピンズが多いのは、やはり高級時計の存在が大きいでしょう。

同じ時計でもSWATCHなどお手頃の時計では、ポップなピンズが主流となります。

どちらもそれぞれの良さがありますが、商品とピンズが釣り合っているわけです。

ただ、しばしばそのバランスを破るようなピンズがあり、それはそれで面白いのです。

FUJIFILM "QuickSnap"
Pins_fujifilm_quicksnap皆さんご存知、富士フイルムの「写ルンです」(英名"QuickSnap")。1980~90年代に一世を風靡した「レンズ付きフィルム」の代表的商品ですね。デジカメが席巻するまでは旅行のお供といえばこれ。初期は使い捨てカメラと呼ばれていましたね。

ただ、カメラだと客に返還を要求される可能性があるということでこの呼称とのこと。

このピンズはそんなお手頃感のある商品のピンズとは思えない良い作りです。

使い捨てどころか、「My殿堂入り」のピンズですね。…殿堂入り多すぎ!

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2009年1月21日 (水)

ピンズと空想

ピンズには多種多様なデザインがあり、非常に面白いものも多くあります。

非常に分かりやすいものから、その意味を汲み取るのに時間を必要とするものも。

販促用のピンズなどでは、商品のパッケージがモチーフとなっているものもあります。

その商品も馴染みがあるものから、見たことのないものまで様々です。

ピンズの意味だけではなく、例えば製品そのものまでとなると膨大な情報量です。

そう、とても私の頭の中にはそれだけの知識は入っていません。

ですから、ピンズを見た時や手に入れた時に気になることがあれば一応調べます。

全ての疑問に答えが見つかる訳ではありませんが、そんな時は空想も一興です。

FENDI "ASJA"
Pins_fendi_asjaこのピンズを最初に見た時に、モチーフは絶対に漆塗りのお椀だと思いましたね。だけどフェンディがお椀とは変だなと思い調べると「アジャ」という香水の容器だと分かりました。

そして「アジャ」はイタリア語で「アジア」のことであることも判明。

但し、具体的にアジアの何を意図しているかの答えは発見できませんでした。

ここでちょっと空想、「アジャ」→「アジア」→「日本」→「伝統工芸」→「漆塗り」→「椀」…

うん、ここに「お椀説」が再浮上してきたではありませんか!

日本の美しい漆塗りのお椀を見たデザイナーさんによるものではと、、、

なんて、あくまで空想の域を超えませんが、楽しみが1ヶ余計について来た感じです。

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2009年1月19日 (月)

ピンズ新年会

土曜日にRyuさんの呼びかけで、新年会という名のミニピントレが開催されました。

Ryuさん他、TAXMANさん、世界の山ちゃん、A山さんと私の計5名が新橋に集結。

6時から気付けば11時まで5時間ですか。やっぱりピンズの話は尽きません。

古くは長野五輪の頃の逸話から最近まで。私が始めたW杯時の某所の話題も、、、

今回はその頃からお付き合いのA山さんから入手のピンズです。

HAPPY HOLIDAYS 2008 LONDON
Pins_happy_holidays_london_2008最近A山さんはロンドンに行かれたとのことで、ハードロックカフェのピンズをお土産で持ってきてくれました。土産でピンズ、、、かなり素敵なことではないでしょうか。と同時に、私にとって今年最初のHRCピンになりましたね。この他にもハロッズピン複数。これもやっぱりエゲレスピンですね~。

第87回全国高校サッカー選手権大会
Pins_87th_japan_highschool_soccer高校サッカーは年末から正月にかけての風物詩ですね。今大会では鹿児島城西の大迫勇選手が大活躍。1大会での最多得点記録を更新する10得点で得点王に輝きました。

しかし、その10点目を叩き出した決勝では惜しくも破れて鹿児島城西は準優勝。

大迫選手は表彰式で首にかけられた銀メダルをすぐに外して悔しがったとか、、、

これは七宝・タイタックのカッチリしたピンズですが、国立競技場で売っていたそうです。

裏には本大会のものであることの刻印もあります。きっと毎年出ているんでしょうね。

どちらにしても大迫選手の活躍も記憶に新しいので、手に入れられて良かったです。

他の忘年会や新年会がみなピンズ絡みにならないかなぁ~、なんて思ったりして…

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2009年1月18日 (日)

アメリカンなピンズ

ピンズに魅了されるというのは、集めていない人には理解しにくいかもしれません。

確かに、今まで紹介してきた多くのピンズは実に多種多様であります。

ピンズによっては芸術的であり、その小さな世界に引き込まれるものも数多くあります。

しかし、造形美だけでいうなら、ブランド品のジュエリーや芸術品に軍配が上がります。

美しく見せることに主眼が置かれ、ダイヤ等の宝石や貴金属を駆使しますから。

ピンズは限られた予算とスペースの中で工夫をこらす、それも魅力の1つです。

そして、世界中様々なピンズがありますが、ジャンルや国によって特徴が出ます。

ディズニー・HRCなどのピンズはその世界観を楽しく表現しているものが多いです。

オリンピック・W杯・万博などもそれぞれのテーマに沿ったピンズが多いですね。

フレンチピンにはデザインや造りが洗練されているピンズが沢山あります。

それぞれに良い部分があって楽しいのですが、アメリカのピンズも魅力的です。

自由の国、そして世界の中心でもあり続けてきたアメリカはピン大国でもあります。

そう、五輪ピン文化の火付け役であるコカ・コーラなど、多くの大企業があります。

ピンズは販促用という部分も大きいアイテムですから、ピンズが多いのも当然でしょう。

INDY・CARTなどのモータースポーツや4大スポーツ(MLB・NFL・NBA・NHL)も盛んです。

そういったスポーツ関係のピンズが多いのも特徴です。(ディズニーもそうですね)

大味なピンズも多いのですが、その多くがアメリカンテイストを感じさせてくれます。

集める側の好みにもよりますが、私はこれはこれで好きなピンズです。

Pins_harley_davidsonHarley-Davidsonは言わずと知れたアメリカの二輪車文化を代表する顔です。このピンズでは、特徴的な外観で独特のハーレーサウンドを奏でるV型ツインエンジンがヤンキーのお姉さんに抱かれています。何ともアメリカンなピンズですね。ハーレーダビッドソンもバイク版サブプライムローンで大変なようですが、アメリカの顔として頑張って欲しいものですね。

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2009年1月17日 (土)

牛のピンズ

1月ももう半ば過ぎということで、本当に時の流れは速いものだと思います。

最近、ブログでちょっとやり残したことがあるような違和感がありました。

思い返すと…そう、昨年末に「来年の1本目は初夢ね」「2本目は干支の牛でいくかぁ~」

などと目論んでいた事を思い出しました。しかし、すっかり忘れていましたね。

何故思い出したかというと、予定していた牛より「いい牛」が手に入ったからです。

「いい牛」と言っても、松坂牛や今や話題沸騰の花畑牧場の牛ではありません。

いや、花畑牧場とはスイーツつながりであることはありますね、、、

Pins_milka"Milka"はヨーロッパでも定番のドイツ製チョコレート。ブランド名とこの「ミルカ牛」はご存知の方も多いと思います。私とミルカとの出会いは幼い頃のアメ横でした。今でこそ「舶来チョコ」は珍しくないものの、あの頃は売っている所も非常に限定的でした。店頭にずらりと並ぶ舶来チョコ。そのパッケージが放つオーラにすら圧倒されたものです。そういえば、あの頃の日本製板チョコはみな同じ様な感じだった記憶があります。

舶来チョコはオーラもさることながら、それぞれに強烈な個性を持っています。

フレーバー、甘さ、コク、質感etc...これを語ると長くなるのでやめておきます。

兎に角、目論見通り「牛ピン」をご紹介できて「ウッシッシー」と…お後がよろしいようで。

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2009年1月15日 (木)

ピンズへの共鳴

ピンズを手に入れる、特に集めるという行為にはある程度理由があると思います。

もちろん、人それぞれ違うでしょうし、理由が複数にのぼる場合もあります。

様々な記憶の断片として、好きなものへの憧れや同調、そのもののデザイン性etc、、、

私の場合それらは複雑に絡み合い、総括的に一言で表現するというのは難しいです。

確かなのは一個ずつに手に入れた理由があり、その時にピンズと共鳴したのです。

もちろん全てのピンズが大切ですが、共鳴具合には強弱がある事も確かです。

ある種のピンズは、多くの人が共鳴しやすい様にある意図が織り込まれています。

そう、それは特に企業などが出す宣伝用のピンズで顕著に見られます。

Pins_contrexContrexはフランスのコントレックス村で湧出、採水されたミネラルウォーターのブランド名です。超硬水で日本人にはあまり馴染みがありませんが、ミネラル分が大変豊富だそうです。

ダイエットをしている女性に人気とのことですが、私も気になります…

そしてこの水を飲んでるのでこの体型で…デザインの意図はそういうことでしょう。

人は自分に無いものを求めるといいます。このピンズはある意味、正統派ですかね。

しかし、大胆かつ繊細な線の使い方はさすがフレンチピンといったところですか。

何よりモチーフのお姉さんが素晴らしい!この表情なんか本当に美しいです。

他のところはもちろん、、、これ以上書くとボロがでそうなので今日はここまで!

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2009年1月12日 (月)

若さとピンズ

今日は成人の日。成人式のニュースがかなり多く報道されています。

そうそう、今年の成人式ではついに平成生まれが成人となったそうで……

甲子園をわかせた楽天の田中・早大の斎藤両投手も20歳なんですね。

セレッソ大阪の乾貴士選手は日本代表の合宿中で、成人式に行けないそうです。

岡ちゃん曰く、「成人式なんて出なくてもいいんだ。オレも出てない」。

うーん、そんな気もするし、、、出してあげたい気もしますが、、、

それだけ日本代表は甘くないし、若い選手には大事な時間なのでしょう。

California North State Cup 2002 Snickers / adidas
Pins_california_north_state_cup_200ユースサッカーのカリフォルニア北部の州選手権のピンズです。ユースの大会であってもスポンサーのスニッカーズとアディダスのロゴが入っているのはアメリカらしい、と言えばらしいです。そう言えば今日は高校サッカーの決勝でしたね。敗れたとはいえ、大会新の10得点をマークした鹿児島城西の大迫選手は将来楽しみです。

兎も角、私が新成人に言えることは、、、「ピンズを集めなさい!」ですかね。

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2009年1月 8日 (木)

格式とピンズ

このお正月には実家に帰っておりまして、一年に一度のご馳走を食べました。

また、お正月というと「お酒」は切っても切り離せません。

この時ばかりは普段お酒を余り飲まない私もかなりの量を頂きます。

会社の付き合いではビール、その後は芋焼酎というのが最近のお決まりです。

しかし実家の正月といえば日本酒、それもふぐのひれ酒が必ず用意されます。

その後はヴィンテージではないですが、ルロワとシャブリのグランクリュに突入。

毎年恒例ですがふぐ鍋を頂きながらですから、最高の一時と言えるでしょう。

食後のロックフォール・パピヨン・ゴールドとマルゴーの2001年も最高でした…

しかし、一通り食事を終えた後に発見したのは、実家の棚に鎮座ましますボトル1本。

それは「Remy Martin Louis XIII」、そうコニャックの名品です。

滅多にブランデーは飲みませんが、お正月ですから当然ご開帳となりました。

Pins_remy_martinブランデーの中でも特にフランスのコニャック市周辺で産出され、国立コニャック事務局で認められたもののみに「コニャック」の称号が与えられます。同じフランスの「アルマニャック」と並び世界最高峰のブランデーです。その中でもレミーマルタンの歴史は古く、創業は1724年。時のフランス国王にも庇護された由緒あるコニャックです。

それだけの格式あるお酒ですから、その味わいもまた素晴らしいものでした。

私の持っているこのピンズもその格式を感じさせる見事な出来映えです。

ピンズはそのブランドイメージを具現化するものですから、出来映えも大切ですね。

しかし、夢のちゃんぽんの後に見事轟沈したのは言うまでもありませんが、、、

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2009年1月 7日 (水)

ピンズでナイト!

さて、皆さんは良いお正月休みをお過ごしになられたでしょうか。

当ブログもお正月休みはここらで終えて、2009年本格始動といきますか!

ところで、皆さんは「これがピンズだったらな~」という経験はないでしょうか。

街中で買い物をしている際にも、「あっ」と思ったらキーホルダーだったり、、、

販促品でも「えっ」と思ったらマグネットやファスナートップだったり、、、

別に悪いとは言っていません。それはそれで嬉しい人も沢山いるでしょう。

ただ、ピンコレクターにとってみると「ピンズでナイト!」なのです。

第一生命 滝沢秀明 「第一でナイト」
Pins_daiichi_life_hideaki_takizawa 「第一でナイト!」が決め台詞のテレビコマーシャルは、ほとんどの方がご存知でしょう。このCMに2008の秋から起用されているのが、ジャニーズの貴公子「タッキー」こと滝沢秀明さん。初代ナイトの田中麗奈さん以来、このCMは今年で10周年を迎えます。企業CMのシリーズとしては長い部類に入りますね。このピンズは滝沢くんのファンが多いせいか、結構手に入れるのが大変でした。

やっとのことで手に入れた感想は、、、「やっぱりピンズでナイト!」なのです。

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2009年1月 1日 (木)

初夢とピンズ

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

さて、皆さんは初夢を見られたでしょうか。私は毎年「見たような…」という感じです。

お正月らしく、そんな「初夢」に関わるピンズをご紹介します。

2008 BEIJING OLYMPIC 毎日新聞
Pins_beijing_olympic_mainichi_newsp初夢と言えば「一富士二鷹三茄子」を思い浮かべる方も多いでしょう。日本の古くからの諺で、初夢に見ると目出度いものベスト3のことですね。オリンピックでは各国メディアがお国柄をピンズに織り込み、交換をして交流します。他国の人には富士山は分かっても、それ以外はすぐには分からないでしょうね。

ピンズの図柄を聞かれて説明をし、日本への興味を持ってもらう、、、

単に分かりやすかったり、キャラ勝負のピンズとは一線を画します。

このピンズは北京オリンピックの日本メディアの中では金メダル級だと思いました。

今年はオリンピックイヤーではないですが、素敵なピンズに出会いたいものですね。

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