ピンズとイマジネーション
当ブログで何度も取り上げていますが、ピンズは宣伝・広告で多く使用されます。
その多くはロゴや商品を前面に押し出したデザインが採られています。
企業・商品をわかりやすくPRする、という点ではそれは非常に理に適っています。
ただ、全てが直接的な表現だけでは、みな同じようなデザインになってしまいます。
収集グッズとしてのピンズの魅力は、多様な表現方法にもあります。
パッと見の素晴らしさと、そのデザインから更に一歩踏み込み何かを感じ取れる、、、
そんなイマジネーションをかきたててくれるピンズは集めていてたまりません。
特にピンズが80年代に大流行したフレンチピンにはそんな表現が多く見られます。
Volkswagen "Polo" parasolフォルクスワーゲンのコンパクトカー"Polo"の宣伝用ピンズです。まず、黄色いパラソルが目に飛び込んできます。そのパラソルの陰には水着姿の女性が、、、後ろ向きで背中より上はパラソルに隠れて見えないというデザインです。メーカーのロゴと車種名が小さく入っているだけで、その宣伝対象の自動車は全くデザインに入っていません。
いや、自動車のワイパーらしきものがパラソルの上に見えます。
すると、この黄色い傘が車体を表しているのかな、とか考えましてね。
"Polo"の愛用者の半分以上は女性だそうです。
車のイメージをアウトドアで人生を楽しんでいる女性に重ねたのではないでしょうか。
直接的な表現もいいですが、デザインに奥深さが加わるとまた違う楽しみがあります。
こんなイマジネーションを膨らませてくれるピンズもまた素敵ではないでしょうか。
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