老舗とピンズ
昨日、「三越と伊勢丹が経営統合」というニュースを耳にしました。
近年、百貨店の業界再編は熾烈を極めていると聞きます。
現在の業界トップは高島屋。しかし、9月には大丸と松坂屋が統合しトップに。
今回の三越-伊勢丹の経営統合で、さらにそれを上回る規模となります。
持ち株会社は三越伊勢丹HDになるそうですが、立場は伊勢丹が上だそうです。
経営統合は生き残りに必要なのでしょうが、一抹の寂しさはぬぐえません。
確かに、"三越"という名前だけで成り立っていた時代は過ぎたのかもしれません。
しかし実家の近所にあるというだけでなく、"三越らしさ"は残して欲しいです。
三越は日本初の老舗百貨店であり、三井財閥の礎となった企業でもあります。
その歴史・伝統に裏打ちされた敷居の高さそのものがブランドイメージです。
「最高級のものは最上の店で買う」これもまた良いものだと思います。
普段の生活とは真逆ですが、ここ一番の買物が安いものであろうはずがありません。
街に質流れのブランドショップがあふれ、ニセモノが横行する時代ですからね。
経営統合のメリットを生かしつつ、存在感は揺ぎ無いものであって欲しいものです。
Harrods Celebrating 150 Yearsハロッズは1849年創業の世界的老舗デパートです。三越はハロッズをモデルに造られました。阪急デパートのロゴもハロッズをモデルにしています。あの"クマのプーさん"もハロッズで購入されたという設定です。ハロッズも長い歴史の中で経営者の交代等々、色々あったそうです。(現オーナーの息子さんとダイアナ妃との自動車事故死は記憶に新しいです)
しかし、現在でもその老舗のブランドイメージは揺らいではいません。
それはハロッズの努力のみならず、それを求める消費者が存在するということです。
三越やハロッズには、いつまでも「ピンズが欲しい」と思える存在であって欲しいです。
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