ピンズ先生
今まで、フレンチピンを幾つか紹介してきましたね。
その洗練されたデザイン・高度な造形には驚かされるものも多いです。
パリを中心とするモード界は、長く世界のファッションの中心であり続けています。
私自身、いわゆるブランドの類はあまり重視していませんでした。
しかし、ピンズを通じて改めてその良さを感じる事ができました。
NINA RICCI black faceニナ・リッチは、1932年パリで設立のオートクチュールの名門。以降、香水・バッグ・アクセサリー、そして時計と様々なアイテムを世に送り出してきました。そのデザインには「女性らしさ」が詰め込まれています。このピンズも、金色のリボンで可愛らしさを演出。それでいて、黒の文字盤は大人の女性も感じさせます。華麗かつ、しっかりとした作りは、流石のArthus-Bertrand製。
かつて、私はモノに華麗・繊細であることを求めていませんでした。
見てくれは悪くとも、実用的であればそれだけで良いと。
しかし、ブランド品はまず機能的に優れていること、が根本にあります。
その上で革新的なデザインを付加して、一つの世界を創り上げます。
そこには、造形美と機能美が渾然一体となったモノが誕生します。
ですから、その美しさは人々の心をとらえて離さないのでしょう。
それは、実際のモノを題材にしたピンズから教わったところも大きいです。
ピンズは小さなアイテムですが、本当に色々な事を教えてくれますね、、、
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