魅かれるピンズ
私がフレンチピンを集め始めた頃でした。
このピンズを目にしたのですが、とても魅かれるものがありました。
人の顔をデザインしたピンズです。そのライン、色使い。どれをとっても不思議な感じです。フレンチらしい洗練された感じもしますが、それでいて無国籍な感じもします。聞いてみると、KENZOのピンズとのこと。KENZOは日本人デザイナーである、高田賢三氏が創設したブランドです。
彼は、1970年にパリにブティックをオープン。
その独特のコレクションは、「パリのケンゾー」として定着。
世界中の民族衣装のデザイン・明るい色彩・安価なコットンを採り入れました。
いわゆる、フォークロアを流行らせたのは彼の功績です。
その独特なデザインは、パリ・モード界に大きな衝撃を与えました。
そして、70年代パリ=プレタポルテ隆盛期の一端を担いました。
つまり、フランスでクリエイターとして評価された最初の日本人と言えます。
彼の活躍は、多くの日本人の後進デザイナーの活躍の基礎を作りました。
1988年には「KENZO」を発表。ライセンスも多岐に渡ります。
なるほど、ピンズからそんな彼のエスプリを感じる事が出来たのでしょう。
魅かれるピンズには、ちゃんと理由があるんだな、と感じました。
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