文具のピンズ
書く事、それは人間特有の意思表示方法です。
それ自体が、文化であり、文明です。
古来、中国・日本では「書道」として、芸術の域にまで高められています。
そして、それに用いる文具、筆・墨・硯等も、素晴らしい文化と言えます。
西洋では、また違った形で発展してきました。
その道具の代表格が、1800年代後半に普及した万年筆です。
万年筆は低筆圧での記述が可能で、長期の使用に耐えます。
更に、使用者の癖によりペン先が馴染んでくるなど、非常に味のあるものです。
しかし、インク補充・メンテナンスが頻繁であるという実用的短所もあります。
1960年代までは、公文書等、記録用筆記具の主流でした。
しかし、70年代から、より手間要らずで安価なボールペンに代わられました。
現在、万年筆はその書き味・装飾性が見直されて、復権しつつあります。
何か、クオーツと機械式時計の図式に似ていますね。
私も是非、一生の友と呼べるような万年筆を手に入れたいものですね、、、
S.T. Dupont STYLOSTデュポンは、1872年フランスで高級皮革製品のメーカーとして設立。第二次世界大戦中の革不足から、金属製のライターの製造を始めました。そして、ライターで高級素材を駆使した技術を生かして、万年筆も製造。
胴軸はロレックスのオイスターケース同様、金属の塊から製作。
また、金属に漆を塗る技術はS.T.デュポン独自のものです。
S.T.デュポンは、この様な高級実用品で、一流ブランドと評価されています。
しかし、このピンを見ると、フレンチピンのレベルの高さを再認識できます。
万年筆最高峰のMONTBLANC(モンブラン)も、素晴らしいピンズを出しています。
日本の万年筆も、セーラー・パイロット等、かなり高いレベルにあるのになぁ~。
良い商品ほど、良いピンズになる、、、日本には”ピンズの素”が沢山あります。
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